武夷岩茶 大紅袍の効能と入れ方

世界で最も高価なお茶として知られる大紅袍について簡単にまとめて説明しているサイトです。


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武夷岩茶って何?

岩茶とは青茶(烏龍茶)の一種で、
お茶の葉を採取する茶樹が岩肌に生育しているものを
特に岩茶と呼称している。
その中でも特に
武夷山市内で生産されている岩茶の事を武夷岩茶と言う。


以前は、産地に関係なく
武夷岩茶の名が使われていた事もあったが、
現在では、消費者保護の観点から
武夷山市内で生産され、かつ国家規格にパスした品種だけが
武夷岩茶の名が使われる事を許されている。


近年ではさらに等級区分や
残留農薬の許容量などの基準が厳しくなり、
品質をより厳格に保とうする試みがなされている。


武夷岩茶には等級別に様々な種類が存在するが、
その最高位に
『大紅袍』(ダイコウホウ)と呼ばれる品種が存在している。
以降、このサイトでは
大紅袍についてより詳しくお伝えしていきたいと思う。


大紅袍の値段 世界一高い高級茶葉のお値段とは?

数ある武夷岩茶の中でも
その頂点に君臨し続けている大紅袍は、
以前は皇帝専用のお茶として
献上され、飲まれていた経緯があり、
現在でも大紅袍の原木から採取される茶葉には
大変な値段がつけられている。


参考までに2002年の広州茶博覧会においては
茶葉20gに対して18万人民元
(日本円にして約287万円)もの高値で
落札されている。(『中新網』広州2002.11.25)


一般人がこの大紅袍の原木から採取される茶葉を
手に入れるのは
ルートの面でも値段の面でも
まず不可能と言われてはいるが、
その原木から接ぎ木にて栽培される茶葉は
一般人でも買える価格で流通している。


接ぎ木や接ぎ木のそのまた接ぎ木、
さらにそのまた接ぎ木から採取される大紅袍もあり、
その品質によって値段もピンキリとなる為、
一概にどのくらいでいくらとまでは言い切れないが、
偽物も多く出回っており、
購入の際には本物のみに貼られると言う
茶葉研究所の検封シールをきちんと確認した上で
購入される事を強く推奨する。


大紅袍の効能

●大紅袍(ダイコウホウ)
大紅袍

武夷岩茶は製茶の最終工程において
数回にわたり焙煎して仕上げる為、
他のお茶にはない特有の甘い香りが残る。
この甘い香りと独特の芳ばしさとが合わさって
その飲み心地が素晴らしいとの定評があり、
岩地のミネラルを多く含んでいる事から
様々な効能があると言われている。


その武夷岩茶も正岩茶、洲茶、外山茶の
3つのランクに分類され、
最高ランクの正岩茶の中でも、
生産地、環境、形状、色、香り、味などから
さらに細かく等級分けされており、
その最上位に位置する大紅袍は
あらゆる中国銘茶の中でも別格とされている。


疲労回復、利尿作用、殺菌消毒効果、コレステロール低下
体内の余分な脂の除去と美容ダイエット効果、
癌抑制効果、安眠効果、老化防止、動脈硬化の予防、
冷え症や風邪・インフルエンザの予防、
胃腸の働きを高める為、
下痢や便秘にも効果があり
新陳代謝を高め健康を維持できるとも言われるほど
多岐に渡る効能は
数多くの難病を
治す事のできる仙薬であるとも讃えられており、


かつて重病に伏せていた時の皇帝の病を
たちどころに治し、
感銘を受けた皇帝が自身が身に纏っていた赤いマントを
茶樹にかけた事から
その赤いマントにちなんで大紅袍と呼ばれるようになったとか、


時の皇后の病を治そうと
武夷山にやって来た皇太子に
村人がある武夷岩茶の茶葉を献じ、
皇太子が母である皇后に
その茶葉を煎じて飲ませたところ、
病はたちどころに治り、
それを喜んだ皇后が
大臣が纏う紅の衣をその茶樹に掛けて守る様命じ、
村人達はその紅の衣が大紅袍と言う名前である事から
その茶樹から採れる茶葉の事を
大紅袍と呼ぶようになった。


・・・などと言う大紅袍にまつわる逸話や伝説の類が
数多く残されるに至っている。


大紅袍の入れ方

1.まず茶葉を急須に入れ、沸騰しているお湯を注ぐ。


2.お湯を注いだらすぐに茶汁を捨てる。
  (※これを特に『洗茶』と言う。)


3.再度沸騰しているお湯を急須に注ぐ。
  目安としては一煎目から三煎目で5秒くらい、
  四煎目以降でプラス5秒くらいが良いと思われるが、


  それは各々の好みにもよると思われるので、
  飲む者が一番良いと思われる時間、
  茶葉から茶の成分を抽出する為に待つ。


中国茶は日本茶とは異なり、
味が無くなるまで飲むのが一般的であり、
その為、一番茶よりもむしろ三番茶、四番茶の方が
味わい深くて美味しいお茶として抽出される事が
あるかも知れないとも言われている。


大紅袍の場合、茶葉5g程度(1人前)ならば
八煎目〜十煎目くらいまで美味しい茶を抽出できる。


大紅袍以外の主な武夷岩茶の種類

●白鶏冠(ハッケイカン)
白鶏冠
大紅袍と並ぶ武夷四大銘茶の一つ。
四大銘茶の中でも特に生産量の少ない希少種である。
茶葉が白く縁取りされたような印象から
この名前が付けられている。
明の時代から知られる銘茶であり、
風土病に効果がある事から当時は薬用茶として用いられていた。
甘い香りと芳ばしさを伴う味がすると言われ、
飲むだけで仙人の気分を味わえると言われている。


●水金亀(スイキンキ)
水金亀
大紅袍と並ぶ武夷四大銘茶の一つ。
5月中頃に一芯三葉から四葉の状態で摘まれる。
水辺に寛ぐ黄金の亀の伝説からこの名が付けられており、
独特な味わいと甘さと爽やかさが印象に残る
非常に質の高い岩茶であると言われている。


●鉄羅漢(テツラカン)
鉄羅漢
大紅袍と並ぶ武夷四大銘茶の一つ。
その名に相応しく
濃厚な甘味と香りを伴った力強い味わいであり、
19世紀には熱病の薬として用いられていた事もあった。
武夷四大銘茶の中でも最も古い歴史を持つ茶葉でもある。


●肉桂(ロウグエ)
肉桂
キンモクセイやシナモンを連想させられるかのような
武夷岩茶の中でも最も強い香りを持つお茶であり、
強い残り香を感じさせるかのような独特の後味がある。


●半天腰(パンテンヤオ)
別名「半天妖」とも呼ばれるほど
一煎毎に味と香りが変化していく不思議なお茶。
その茶樹は午前中は日の光に当たるも、
午後は日の当たらない状態で
たっぷりと水分を吸収して育つと言う
特異な環境下で生育する事から
この様な珍しい味わいが醸し出されると言われている。


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